週明け19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.29%高の3279.25ポイントだった。深セン成分指数は0.16%高の11068.49ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3969億300万元と、商いは細った。
上海総合指数は、安く寄り付くと序盤は軟調に推移。米中貿易摩擦など米中関係の悪化への警戒感が重しとなり、リスクオフの動きが強まった。ただ、3250ポイント付近で下値の堅さを確認すると反転上昇。ほどなくプラス圏に浮上した後は、おおむね前週末終値3270ポイントを底にプラス圏でのもみ合いに終始した。前週末まで4日続落した後で、値ごろ感に着目した買いが相場を支えた。
A株市場では中国工商銀行(
601398)、中国平安保険(
601318)、中信証券(
600030)など金融株が総じて買われ相場の上げを主導。監視カメラメーカーの杭州海康威視数字技術(
002415)、液晶パネル大手の京東方科技集団(
000725)が反発したほか、スマホ用光電子部品大手の深セン欧菲光科技(
002456)などIT・電子関連株の上げも目立った。前週末の原油相場の上昇を好感し、石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がともに上昇。一方、石炭大手の中国神華能源(
601088)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)、セメント大手の安徽コンチセメント(
600585)など大型株が売られ、相場の足かせになった。原油高が燃料コスト押し上げにつながる中国国際航空(
601111)、中国南方航空(
600029)など航空株もさえない。
上海B株指数は0.62%安の329.31ポイント、深センB株指数は0.17%安の1176.49ポイントとともに5営業日続落した。