週明け19日前場の香港株式市場でハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.19%高の31562.14ポイントだった。中国企業指数は0.08%高の12683.50ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で604億6000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた後、序盤は下値抵抗として意識されている50日移動平均(16日大引け時点で31364.37ポイント)を割り込む場面もあった。米中関係の悪化や米中貿易摩擦の激化への警戒感からリスク回避の動きが先行。ただ、売り一巡後は指数が上向きに転じ、前場半ばにプラス圏へ浮上した。下値の堅さが好感されたほか、米財務次官が「米中経済対話を米国が打ち切った」との自らの発言を訂正し、中国とハイレベル協議を継続していると説明したことで投資家不安がやや和らいだ。もっとも、今週は20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議、米連邦公開市場委員会(FOMC)、中国の全国人民代表大会(全人代)閉幕といった重要イベントを控えており、様子見気分がくすぶり、上値追いの動きは限られた。
個別では、アジア生保のAIAグループ(
01299)や本土保険大手の中国平安保険(
02318)が堅調。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、港湾運営の招商局港口(
00144)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)の上昇が目立った。好決算を発表した通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)は続伸。半面、本土不動産の碧桂園(
02007)、華潤置地(
01109)が反落したほか、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)が売られた。前週末に李嘉誠会長が引退を発表した長江和記実業(
00001)、長江実業集団(
01113)や、同系列の電能実業(
00006)、長江インフラ(
01038)も安い。