14日の香港株式市場でハンセン指数は5営業日ぶりに反落。終値は前日比0.53%安の31435.01ポイントだった。中国企業指数は0.49%安の12684.52ポイント。メインボードの売買代金は概算で1032億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の欧米株安の流れを引き継いで安く寄り付くと、終日マイナス圏で推移した。指数は前日に5週間ぶりの高値を更新しただけに、目先の利益を確定する売りが出やすい状況。中国本土市場が軟調に推移したことも投資家心理を重くした。ただ、米長期金利の上昇や香港ドル安が落ち着きをみせ、香港市場からの資金流出への警戒感が後退する中、指数は31200ポイント付近を底値にもみ合いを続けると、終盤にかけて下げ幅を急速に縮小した。
ハンセン指数構成銘柄では、AIAグループ(
01299)や中国建設銀行(
00939)など金融株が売られ相場の下げを主導。アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)やスマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が2%を超える下落。港湾運営事業者の招商局港口(
00144)や豚肉生産大手の万洲国際(
00288)も売られた。半面、不動産大手の碧桂園(
02007)が高い。中国石油メジャーのシノペック(
00386)、石炭大手の中国神華能源(
01088)が堅調だった。
H株では、金融株の中国郵政儲蓄銀行(
01658)、華泰証券(
06886)、衆安在線財産保険(
06060)が安い。鉄道向け電力制御システム大手の株洲中車時代電気(
03898)、自動車メーカーの東風汽車集団(
00489)、航空大手の中国南方航空(
01055)も大きく売られた。半面、安徽コンチセメント(
00914)や中国建材(
03323)など建材株が逆行高を演じた。風力発電大手の龍源電力(
00916)、風力発電設備メーカー大手の新疆金風科技(
02208)も大きく買われた。