13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.49%安の3310.24ポイントだった。深セン成分指数は0.75%安の11241.41ポイントと4営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5023億5900万元となり、前日から1000億元減少した。
上海総合指数は、序盤に高くなる場面が見られたものの勢いは限られ、前場半ば以降は軟調に推移した。前日に3日続伸し2週ぶり高値を付けた後とあって、投資家が目先の利益を確定する動きを強め、段階的に下げ幅を広げた。後場に一時3320ポイント付近で下げ渋ったが、終盤に再び下げ足を速めた。中国人民銀行(中央銀行)はきょう公開市場操作(オペ)を通じて2日連続で市場に資金(600億元)を投入したが、特段の買い材料にはつながらなかった。セクター別では保険、証券、石油、インフラ建設などが売られる一方、銀行やハイテク株の一角が買われた。
A株市場では、中国平安保険(
601318)、中国人寿保険(
601628)など保険株が軒並み安となったほか、前日の上昇をけん引した中国銀河証券(
601881)、中信証券(
600030)など証券株に売りが出て、相場の下げを主導した。原油など商品相場の反落を嫌気し、中国石油メジャーのシノペック(
600028)、ペトロチャイナ(
601857)や、中国アルミ(
601600)がそろって下落。一方、中国農業銀行(
601288)が増資を通じて最大 1000億元を調達する計画を発表したことが材料視され、同行や中国工商銀行(
601398)、中国銀行(
601988)など大型商業銀行が買われ、相場を下支えした。このほか、音声技術のソフトウエア大手、科大訊飛(
002230)や、家電大手の美的集団(
000333)が堅調に推移し逆行高を演じた。
上海B株指数は0.50%安の335.11ポイント、深センB株指数は0.07%安の1188.52ポイントとともに4営業日ぶりに反落した。