週明け26日の香港市場は米株高の流れ引き継ぎ買い優勢で始まるか。23日の米株市場でダウ平均が続伸し、1週間ぶりに25000米ドル台を回復。21日に4年1カ月ぶりの高水準を付けた米長期金利が低下し、株式の投資妙味が薄れるとの懸念が後退した。香港市場でも米金利の上昇が一服したことで新興国市場から米国への資金還流に対する警戒感が和らぎそうだ。本土から相互取引を通じて香港株を売買する「南向き」資金の買い越しが続いていることも支援材料。ハイテク株の比率が高いナスダック総合が前週末に5営業日ぶりに反発したことも関連銘柄への買いを誘うだろう。
23日の香港株の米国預託証券(ADR)は欧州金融大手のHSBC(
00005)、中国IT大手のテンセント(
00700)、アジアの生保大手のAIAグループ(
01299)や、本土金融大手の中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)など主力銘柄がそろって香港終値を上回った。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前週末終値を約160ポイント上回る水準で寄り付くことになる。
もっとも買い一巡後は上値の重い展開か。米連邦準備会(FRB)のパウエル新議長の議会証言を27日に控えた利上げペース加速への警戒感や、週後半に官民の中国製造業PMIの発表を前にした様子見ムードなどが上値を抑える可能性がある。