23日前場の香港株式市場でハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.84%高の31226.61ポイントだった。H株指数は1.35%高の12697.78ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で591億8000万HKドルだった。
ハンセン指数はNY市場でダウ平均が3営業日ぶりに反発した流れを引き継いだ。心理的節目の31000ポイントを回復してスタートすると、その後もプラス圏で推移した。米長期金利の上昇が一服したことを受け、香港市場で資金流出懸念が和らぎ、買い戻しの動きが優勢。本土市場で上海総合指数が続伸したことも好感され、一時は20日移動平均(23日前引け時点で31403.22ポイントに近づく場面もあった。ただ、上海総合指数が節目の3300ポイントに迫る水準で伸び悩み、前引けにかけて下向きに転じると、ハンセン指数も上げ幅を縮小した。
個別では、本土不動産株の碧桂園(
02007)、華潤置地(
01109)が高い。前日に下げを主導したIT大手のテンセント(
00700)、大手国有銀行の中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)が買い戻された。本土石炭大手の中国神華能源(
01088)、中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)も堅調。半面、前日に逆行高を演じた中国蒙牛乳業(
02319)、恒安国際集団(
01044)、中国旺旺(
00151)など消費関連が下げた。