アジア最大級の化粧品小売チェーン、ササ・インターナショナル(
00178)は21日大引け後、台湾の全店舗を3月31日に閉鎖すると発表した。赤字続きの台湾市場から撤退し、経営資源を中国本土と香港、マカオ、シンガポール、マレーシアの各市場と電子商取引に振り向けることを決めた。台湾市場の売上高比率は小さいため(2017年9月中間期の売上高の2.5%)、店舗閉鎖は業績や事業に大きな影響を及ぼさない見通し。
同社の台湾事業は6年連続で損失を出し、低迷している。2018年1月31日までの10カ月間で、台湾事業の売上高は1億5430万HKドルと、現地通貨建てで前年同月比11.5%減少した。同社は赤字縮小を目指し、現地経営陣を再編して経営効率の向上とコスト削減を進めたが、結果は不十分だったとした。
ササ・インターナショナルの21日終値は前日比0.62%高の3.26HKドル。