春節(旧正月)休場明け20日の香港株式市場でハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.78%安の30873.63ポイントだった。H株指数は1.11%安の12396.87ポイント。メインボードの売買代金は概算で1078億4400万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の値動き。休場中の米株高を受けた買いが入ったものの、休場前の3日続伸で節目の31000ポイントを回復していただけに高値警戒の売りも出やすく、結局は同水準を割り込んで終えた。HSBC(
00005)が後場に急落し、相場の重荷となった。前引け後に発表した2017年12月本決算の利益水準が市場予想を下回った上、期待が強かった自社株買いの具体的規模を示さず、失望売りを誘った。HSBCとともに前場に相場を押し上げたテンセント(
00700)も大引け間際に下げに転じた。セクター別では金融やエネルギー資源、コングロマリットが売られた半面、電子やカジノが買われた。
ハンセン指数構成銘柄では、HSBC(
00005)が3.11%安と急落し、1銘柄で指数を98ポイント超押し下げた。本土系金融株の中国建設銀行(
00939)や中国工商銀行(
01398)、中国銀行(
03988)、中国平安保険(
02318)がそろって反落。不動産株の信和置業(
00083)と碧桂園(
02007)も安い。一方、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)が上昇し、一定の下支えとなった。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)も2%超上げた。
H株では、石炭株の中国中煤能源(
01898)とエン州煤業(
01171)、不動産株の広州富力地産(
02777)が売られた。金鉱株の紫金鉱業集団(
02899)も大きく下げた。自動車株は、北京汽車(
01958)が証券会社による弱気判断が嫌気されて3日続落の半面、広州汽車集団(
02238)や東風汽車集団(
00489)が上昇。クリーンエネルギー発電の大唐新能源(
01798)、華電福新能源(
00816)も大幅高だった。