14日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.77%高の30068.56ポイントだった。H株指数は0.54%高の12069.12ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で529億9000万HKドル。
ハンセン指数は前日の堅調な米株式市場の流れを受けて、寄り付きで節目の30000ポイントを回復すると、その後もプラス圏で推移した。前日に中国人民銀行(中央銀行)が中期貸出制度(MLF)を通じて資金供給したことで、金融引締めに対する警戒感が和らいでいる。ただ、あすから春節(旧正月)連休で休場となる中国本土市場が軟調に推移するなか、指数は30100ポイントを超える水準では上値の重さが意識された。
個別では、香港銀行株のハンセン銀行(
00011)や中銀香港(
02388)が高い。好業績期待や証券会社による強気見通しが好感されたもよう。新エネ車の補助金縮小案が正式に発表されたことを受け、大手の優位性が高くなるとの思惑からBYD(
01211)も大きく上昇。HSBC(
00005)や中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)といった金融株、IT大手のテンセント(
00700)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)も買われている。半面、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)や台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)が安い。本土不動産大手の碧桂園(
02007)や、17年12月本決算の減益見通しを発表した北京汽車(
01958)が売られている。