13日の香港株式市場でハンセン指数は3営業日ぶりに反発。終値は前日比1.29%高の29839.53ポイントだった。H株指数は0.88%高の12004.51ポイント。メインボードの売買代金は概算で1288億200万HKドル。
ハンセン指数は寄り付きから高く推移。12日の欧米株式相場の上昇を受け、ハイテク株や金融株を中心に割安感がある優良銘柄が買い戻された。前日大引け後発表された1月の人民元建て貸付残高増加額が過去最高を更新したほか、中国人民銀行(中央銀行)がきょう中期貸出制度(MLF)を通じて3930億元を供給したことで、金融引き締めに対する警戒感が和らいだ。もっとも、春節(旧正月)の連続休場入りを15日に控え、上海・深セン市場との相互取引制度を通じた本土投資家による香港株への「南向き」投資がきょうから停止することもあって、後場に上げ幅をやや縮小。中盤に取引時間中として3営業日ぶりに心理的節目の30000ポイントを回復したものの、結局は同水準を割り込み、きょうの安値圏で引けた。幅広いセクターが上昇するなか、通信が逆行安を演じた。
ハンセン指数構成銘柄では、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が5.68%高。2017年12月本決算で純利益が前年比120%超増える見通しを発表し、買いを集めた。同業の瑞声科技(
02018)や中国IT大手のテンセント(
00700)も高い。春節連休中の需要拡大期待から、食品・飲料株の万洲国際(
00288)と中国蒙牛乳業(
02319)、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)が大きく買われた。一方、パソコン大手のレノボグループ(
00992)、石油元売り大手のシノペック(
00386)が続落。中盤高かった中国人寿保険(
02628)は後場に入って下げに転じた。
H株では、素材株の洛陽モリブデン(
03993)やアンガン・スチール(
00347)、不動産株の広州富力地産(
02777)や首創置業(
02868)が上げた。半面、空運関連の中国国際航空(
00753)と北京首都国際機場(
00694)が下落。2017年12月本決算が大幅減益となる見通しを発表した魏橋紡織(
02698)が6.02%安と急落した。