23日前場の香港株式市場でハンセン指数は6営業日続伸。前場終値は前日比1.18%高の32775.88ポイントだった。H株指数は1.63%高の13420.17ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1064億7000万HKドルと、前場で1000億HKドルの大台を超えた。
ハンセン指数は高く寄り付き、段階的に上げ幅を拡大した。前日のNY株式相場ときょうの中国本土相場の上昇を受け、投資家がリスクオン姿勢を強めたもよう。主要通貨に対する米ドル相場の下落を背景に、資金流入期待が続いている。中国人民銀行(中央銀行)が公開市場操作(オペ)を通じた資金供給を継続していることも支援材料となり、金融株を中心に買いが膨らんで大商いとなった。
個別では、前日安かった中国4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国銀行(
03988)がそろって買い戻され、相場の上昇を主導。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)は、李書福会長による株式の追加取得を手掛かりに8.91%高と急反発した。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)、中国IT大手のテンセント(
00700)も買われた。半面、不動産株の碧桂園(
02007)と華潤置地(
01109)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が反落した。