週明け22日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅ながら5営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.04%安の32240.78ポイントだった。H株指数は0.02%安の13176.80ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で952億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後に下向きに転じ、序盤は下げ幅を広げる場面もあった。先週末まで3日連続で史上最高値を更新した後とあって、利益確定売りが先行した。本土市場で上海総合指数が下げて寄り付いたことや、米国で連邦予算の失効に伴い政府機関の一部閉鎖が始まり、事態の進展を見極めたい気分も重しとなった。ただ、心理的節目の32000ポイントに近づく水準では買い戻しが入り、その後はおおむね前日終値を挟んでもみ合った。上海総合指数が持ち直し、一時3500ポイントを付けたことや、相互取引を通じて本土から香港への資金流入が高い水準を維持していることがある程度相場を支えた。
個別では、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)が安い。iPhoneXの販売不振から米アップルが部品発注を縮小するとの見方が嫌気されたもよう。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が続落したほか、アジア生保のAIAグループ(
01299)、中国4大国有銀行の中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)が軟調。半面、不動産大手の華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)や、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)が続伸。中間配当を発表したマカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、同業の銀河娯楽(
00027)が高い。新エネ車向け補助金制度の見直しに関する本土当局幹部の発言を手掛かりに自動車・電池メーカーのBYD(
01211)が買われた。