18日の香港市場は前日の米中株高を引き継ぎ買い優勢で始まるか。17日の米株市場でダウ平均は大幅反発し、初めて2万6000ドルの節目を突破した。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も過去最高値を更新。本土市場も上海総合指数が続伸し、場中ながら約2年ぶり高値を更新する場面も見られた。香港市場では、こうした相場環境に加え、人民元高・米ドル安を背景とする資金流入や、相互取引を通じた本土からの投資拡大への期待、米景気に対する楽観的な見方などから投資家がリスクオン姿勢を強め、心理的節目の32000ポイントを上抜く値動きが予想される。
なお17日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融大手のHSBC(
00005)、中国IT大手のテンセント(
00700)、アジア生保大手のAIAグループ(
01299)のほか、本土系金融大手の中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)などが軒並み香港終値を上回った。香港株のADRにサヤ寄せすれば前日終値を約230ポイント上回る水準で寄り付くことになる。
もっとも節目越え後は上値の重い展開か。大台乗せ後の一服感に加え、日本時間のきょう午後4時には中国の2017年10−12月のGDPや12月の鉱工業生産など主要経済指標の発表を控えており、様子見ムードが相場の重しになると予想される。