17日の香港株式市場でハンセン指数は続伸。終値は前日比0.25%高の31983.41ポイントだった。H株指数は0.64%高の12868.78ポイント。メインボードの売買代金は概算で1782億5000万HKドルと、昨年来で最大の商いとなった。
ハンセン指数は安く寄り付いて始まると、おおむねマイナス圏でもみ合う展開。前日に終値ベースで約10年3カ月ぶりに史上最高値を更新しただけに、目先の利益を確定する売りが優勢だった。ただ、中長期的な先高観が根強いなか、きょうの本土市場で上海総合指数が底堅く推移したことや、相互取引制度を通じた本土市場からの資金流入が相場を支え、指数は終盤にかけて下げ幅を縮めると、大引け間際にプラス圏に浮上。結局、終値ベースのみならず、取引時間中の史上最高値も更新してきょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)の上昇が目立ったほか、IT大手のテンセント(
00700)や香港証券取引所(
00388)、4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)、本土生保大手の中国人寿保険(
02628)などが買われて相場を支えた。台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)や港湾運営事業大手の招商局港口(
00144)も堅調に推移した。半面、本土不動産大手の碧桂園(
02007)が安い。朝方に増資と転換社債の発行を発表したことが嫌気されたもよう。同じく不動産大手の中国海外発展(
00688)や自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、石油メジャーのCNOOC(
00883)なども売られた。
H株では、中信証券(
06030)や中国銀河証券(
06881)など証券株が高い。4大商業銀行の一角である中国農業銀行(
01288)、自動車・電池メーカーのBYD(
01211)、鉄鋼大手のアンガン・スチール(
00347)なども買われた。半面、不動産大手の万科企業(
02202)が安い。アルミ大手の中国アルミ(
02600)、航空大手の中国国際航空(
00753)、自動車メーカーの広州汽車集団(
02238)などもさえなかった。