17日前場の香港株式市場でハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.57%安の31724.05ポイントだった。H株指数は0.33%安の12744.74ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1057億HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株安を引き継ぎ安寄りで始まると、その後もマイナス圏で推移した。香港市場では前日に終値ベースで約10年3カ月ぶりの史上最高値を更新しただけに、目先の利益を確定する売りが優勢となった。もっとも、中長期的な先高観は根強く、相互取引制度を通じた本土市場からの資金流入が続くなか、指数は前日終値付近まで下げ幅を縮める場面もみられた。
個別では、本土不動産大手の碧桂園(
02007)が安い。朝方に増資と転換社債の発行を発表したことが嫌気されているもよう。万科企業(
02202)や中国海外発展(
00688)などの不動産株も売られている。原油安を受けて石油メジャーのCNOOC(
00883)やペトロチャイナ(
00857)が下落。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)や石炭大手の中国神華能源(
01088)などもさえない。半面、中信証券(
06030)や中国銀河証券(
06881)など証券株が逆行高を演じている。乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)や本土生保大手の中国人寿保険(
02628)なども買われている。