10日の香港株式市場でハンセン指数は12営業日続伸。終値は前日比0.20%高の31073.72ポイントだった。H株指数は0.27%高の12289.17ポイント。メインボードの売買代金は概算で1406億2000万HKドルと、大商いとなった。
ハンセン指数は朝安後に切り返すとその後はプラス圏で推移した。投資家のリスクオン姿勢が続くなか、総じて買い優勢の展開。中盤にかけて指数は一時31200ポイントを上抜ける場面もみられた。ただ、指数は07年11月以来の高値圏にあり、利益確定売りが出やすい状況。終盤にかけて上げ幅を縮小したが、結局、10年2カ月ぶりの高値を更新するとともに、過去最長となる12連騰できょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、HSBC(
00005)や中国建設銀行(
00939)などの銀行株が買われ上昇相場をけん引した。本土不動産大手の碧桂園(
02007)や華潤置地(
01109)、乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)なども大きく上昇。前日まで4営業日続落していた光学部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)は反発した。半面、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が安い。香港不動産関連のLink REIT(
00823)や恒基兆業地産(
00012)、パソコン大手のレノボグループ(
00992)、本土保険大手の中国平安保険(
02318)もさえなかった。
H株では、銀行株の中信銀行(
00998)や招商銀行(
03968)、建材株の安徽コンチセメント(
00914)が高い。証券大手の中信証券(
06030)、不動産大手の万科企業(
02202)や広州富力地産(
02777)も買われた。半面、自動車メーカーの長城汽車(
02333)が6%を超える大幅安。17年12月の新車販売台数が6カ月ぶりに減少に転じたことなどが嫌気されたもよう。同じく自動車メーカーのBYD(
01211)や東風汽車集団(
00489)も下落。原油高が嫌気された中国国際航空(
00753)や中国南方航空(
01055)も大きく売られた。