20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.27%安の3287.61ポイントだった。深セン成分指数は0.65%安の11003.33ポイントと反落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で3625億2100万元。
上海総合指数は総じて軟調に推移した。小高く寄り付いた後、前場はおおむね前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、後場に入るとマイナス圏に沈んだ。結局、前日に回復した10日移動平均(大引け時点3287.87ポイント)をわずかながら下回って引けた。前日まで続伸した後とあって、利益確定売りが出やすい状況に加え、心理的節目の3300ポイント付近の売り圧力の強さが嫌気された。前場には節目を試す場面もあったが、同水準で伸び悩んだ。年末を控えて薄商いが続き、閑散ムードが漂った。
A株市場では、中信証券(
600030)、海通証券(
600837)など証券株が軒並み軟調。財政部トップが政府系メディア『人民日報』への寄稿で、不動産税立法と実施の推進に前向きな姿勢を示したことを嫌気し、緑地控股集団(
600606)、保利房地産(
600048)、万科企業(
000002)など不動産株が売られた。宝山鋼鉄(
600019)、内蒙古包鋼鋼聯(
600010)など鉄鋼株もさえない。半面、消費関連は総じて買われた。永輝超市(
601933)、蘇寧雲商集団(
002024)など、ネット通販と実店舗販売を組み合わせた「ニューリテール」関連株が大幅逆行高。需要期を迎える貴州茅台酒(
600519)、宜賓五糧液(
000858)など酒造株、仏山市海天調味食品(
603288)、牧原食品(
002714)など食品関連、中国国際航空(
601111)、中国南方航空(
600029)なども物色された。
上海B株指数は0.51%安の336.61ポイントと3日ぶりに反落、深センB株指数は0.38%安の1151.87ポイントと反落した。