総合金融サービス大手、スタンダード・チャータード(
02888)は15日、中国の「一帯一路」政策に関連したプロジェクトに2020年までに少なくとも200億米ドルを投資する方針を明らかにした。同行は、「同政策に関連する広域の市場で、取引や資本、投資の流れを促進できる数少ない世界規模の銀行の1つだ」と述べた。『サウスチャイナ・モーニングポスト』が17日伝えた。
スタンダード・チャータードは、「一帯一路」関連地域で中国企業を支援すると同時に、開発対象となる地域の顧客も取り込む狙い。融資をはじめ、トランザクション・バンキング(ビジネス・ローン)、資本市場での資金調達やプロジェクト・ファイナンスなどを支援する。今年関わった案件はすでに50件を超えた。
中国は同政策に政府基金や銀行融資などを通じて7800億元(1130億米ドル)を拠出する方針で、60を超える国の鉄道、道路、海上などの関連インフラ数百件に投資する計画だが、市場関係者はそれ以外に多国籍企業や民間セクターからの資金が必要になるとみている。