15日前場の香港株式市場でハンセン指数は続落。前場終値は前日比1.14%安の28833.76ポイントだった。H株指数は1.54%安の11353.84ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で643億HKドル。
ハンセン指数は安寄り後、軟調に推移した。序盤に心理的節目の29000ポイントを割り込み、下げ幅を広げた。米連邦公開市場委員会(FOMC)による追加利上げの決定や中国の11月主要経済指標の発表など重要イベントの後とあって、積極的な材料に欠けた。香港と本土の短期金利が総じて上昇傾向が続く中、年末を控えた流動性のひっ迫懸念が地合いを悪化させた。米中金利差の縮小による中長期的な元安圧力や資金流出への警戒感がくすぶるほか、本土市場で上海総合指数が続落し、次第に下げ幅を拡大したことも嫌気された。下値抵抗と意識される50日移動平均(14日大引け時点28848.14ポイント)付近で下げ渋る場面もあったが、終盤に同水準を割り込んだ。
個別では、IT大手のテンセント(
00700)、本土金融大手の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国平安保険(
02318)、欧州金融のHSBC(
00005)、石油メジャーのCNOOC(
00883)など主力株がそろって売られた。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、香港不動産の信和置業(
00083)、食品関連の万洲国際(
00288)、中国旺旺(
00151)が安い。半面、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)が逆行高。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)は小幅ながら4日ぶりに反発した。