11日前場の香港株式市場でハンセン指数は3営業日続伸。前場終値は前営業日比0.50%高の28784.37ポイントだった。H株指数は0.67%高の11365.69イント。
ハンセン指数は小高く寄り付き、段階的に上げ幅を広げた。8日発表された米11月雇用統計を受け、米景気が順調に拡大する一方で利上げは緩やかなペースにとどまるとの見方が広がり、投資家がリスク選好姿勢を強めた。前日のNY市場やきょうの中国本土市場の上昇も買い安心感を誘った。もっとも、50日移動平均(前引け時点で28783.01ポイント)を超える水準では上値が伸び悩んだ。年末にかけて中国金融市場の流動性がひっ迫するとの懸念が根強い。短期金利の指標である上海銀行間取引金利(SHIBOR)の1カ月物は9営業日連続で上昇し、6月30日以来の高水準にある。
個別では、国際金融株のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、生保大手の中国平安保険(
02318)が相場の上昇を主導。ハイテク株のテンセント(
00700)と瑞声科技(
02018)が続伸し、前週末に下げた中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)はそろって反発している。半面、不動産株の下落が目立ち、碧桂園(
02007)、信和置業(
00083)、華潤置地(
01109)が安い。中国衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)は反落した。