8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5日ぶりに反発。終値は前日比0.55%高の3289.99ポイントだった。深セン成分指数は1.24%高の10935.06ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3728億7000万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた。前場は前日終値を挟んで一進一退の値動きだったが、後場に入って段階的に上げ幅を拡大。前日は8月24日以来約3カ月半ぶりの安値で引けていただけに、幅広いセクターで買い戻しが優勢となった。前引け前後に発表された11月の中国貿易統計は、輸出・輸入伸び率がともに市場予想を上回り、買い安心感を支えた。前日のNY市場やきょうのアジア主要市場でハイテク株が上昇したことで、拡張現実(AR)、5G、無線充電などの関連銘柄に買いが入った。もっとも、年末から来年2月の春節にかけて資金需給が引き締まるとの懸念は根強く、節目の3300ポイントに近づく水準では指数が伸び悩んだ。セクター別では、鉄鋼や保険が反発したほか、通信機器、小売り、ソフトウエアが高い。半面、貴金属が逆行安。
A株市場では中国平安保険(
601318)が大幅に反発。酒造の貴州茅台酒(
600519)と宜賓五糧液(
000858)、家電メーカーの美的集団(
000333)と珠海格力電器(
000651)が上昇した。永輝超市(
601933)は傘下スーパーにテンセント(
00700)が出資すると伝わり、制限値幅の上限(ストップ高)まで買い進まれた。半面、大手商業銀行の中国農業銀行(
601288)、鉄道車両メーカーの中国中車(
601766)、音声証技術の科大訊飛(
002230)が下げた。
上海B株指数は0.83%高の335.35ポイントと反発。深センB株指数は1.44%高の1137.56ポイントと4日ぶりに反発した。