7日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日続落。前場終値は前日比0.67%安の3272.05ポイントだった。深セン成分指数は1.01%安の10801.25ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3499億2700万元。
上海総合指数は終始軟調に推移した。安く寄り付いた後、じりじりと下値を切り下げ、終盤には下げ幅を1%超に拡大する場面もあった。結局、8月24日以来、約3カ月半ぶりの安値で引けた。年末を控えた資金のひっ迫が引き続き地合いを悪化させた。中国人民銀行(中央銀行)がきょう、12月に入ってから初めて公開市場操作(オペ)を実施したものの、リバースレポ(売り戻し条件付き債券購入)の償還分を差し引くと短期資金の出入りはゼロだった。上海銀行間取引金利(SHIBOR)がそろって上昇し、うち1カ月物は7連騰で7月4日以来の水準を付けた。また、金融市場への監督強化も投資家心理を冷やした。中国銀行業監督管理委員会が銀行の流動性リスク管理規制案の草案で新指標を3つ追加したほか、保険商品に対する規制強化を受けて1−9月に計50商品が販売停止になったことが伝わった。
A株市場では、中国工商銀行(
601398)、招商銀行(
600036)、中国人寿保険(
601628)、中国平安保険(
601318)など金融主力株が売られ、相場を押し下げた。安徽コンチセメント(
600585)などセメント株や、陝西煤業(
601225)、中国神華能源(
601088)など石炭株、貴州茅台酒(
600519)、瀘州老窖(
000568)など酒造株が安い。前日に高かった科大訊飛(
002230)などIT・テクノロジー関連が大幅に反落した。半面、中国核工業建設(
601611)、北方導航控制技術(
600435)など軍需関連が大幅逆行高。中金黄金(
600489)、赤峰吉隆黄金鉱業(
600988)など産金株も堅調だった。
上海B株指数は0.58%安の332.58ポイントと反落、深センB株指数は0.46%安の1121.45ポイントと3日続落した。