21日前場の香港株式市場でハンセン指数は4営業日続伸。前場終値は前日比1.23%高の29619.80ポイントだった。H株指数は1.91%高の11758.76ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で840億4500万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付き、出来高を伴って上げ幅を次第に拡大。前場終盤に29652.05ポイントに達し、取引時間中として2007年12月7日以来ほぼ10年ぶりの高値を更新した。前日の欧米株高に加え、きょうの中国本土市場で安く始まった上海総合指数が切り返して午前の取引を終えたことで、買い安心感が広がった。
個別では、中国IT大手のテンセント(
00700)が連日で上場来高値を付けた。中国平安保険(
02318)は5.81%高と急伸。前日の投資家説明会で明かしたフィンテック戦略を材料に買い進まれたもよう。取引所運営の香港証券取引所(
00388)、ベラルーシの合弁組立工場が完成したと伝わった吉利汽車(
00175)も大きく買われた。半面、前日大引け後に発表した2017年1−9月期決算が13.8%減益だった中国旺旺(
00151)が急落。香港コングロマリットのワーフ(
00004)も安い。原油安が嫌気され、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、シノペック(
00386)がそろって売られた。不動産投資信託のLink REIT(
00823)も下げた。