14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は7営業日ぶりに反落。終値は前日比0.53%安の3429.55ポイントだった。深セン成分指数は0.96%安の11582.92ポイントと4営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6037億3700万元。
上海総合指数は序盤に小高くなる場面も見られたが、ほどなくマイナス圏に沈むと、その後は大引けにかけて段階的に下げ幅を拡大した。前日大引け後に発表の金融統計に加え、きょう午前に発表された鉱工業生産や投資など10月の主要経済指標がそろって前月の伸びを下回ったことで、中国景気の先行きに対する懸念が高まり、相場の重しになった。終盤に3430ポイントを大きく割り込む場面では買い戻しが入り、同水準付近まで戻して終えた。
A株市場では大型商業銀行の中国工商銀行(
601398)、中国銀行(
601988)など銀行株や、招商証券(
600999)など証券株が総じて売られ、相場の下げを主導。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がともに下落し指数を押し下げた。自動車株の長城汽車(
601633)、BYD(
002594)もさえない。一方、平安保険(
601318)、中国人寿保険(
601628)が上げたほか、宝山鋼鉄(
600019)、安徽コンチセメント(
600585)、中国神華能源(
601088)、中国国際航空(
601111)など主力株が買われ下値を支えた。
上海B株指数は0.36%安の352.80ポイント、深センB株指数は1.29%安の1226.90ポイントとともに7営業日ぶりに反落した。