20日前場の香港株式市場でハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.98%高の28435.38ポイントだった。H株指数は1.53%高の11531.10ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で508億4800万HKドル。
ハンセン指数は反発して寄り付いた後、プラス圏でもみ合った。NY市場でダウ平均が4日連続で過去最高を更新したことを受けて投資家心理が改善し、前日に急落した反動で買い戻しが優勢。高値警戒感が依然くすぶる中、28400ポイントを超える水準で伸び悩む場面も目立ったが、本土市場で安く始まった上海総合指数が切り返して前場の取引を終えたこともあり、ハンセン指数は前引けにかけて上げ幅を拡大した。
個別では、4大国有銀行の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)や保険大手の中国平安保険(
02318)など本土金融株が上昇を主導。前日に下げがきつかった自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が大きく反発したほか、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、パソコン世界大手のレノボグループ(
00992)、香港航空大手のキャセイ・パシフィック(
00293)が高い。半面、AIAグループ(
01299)が逆行安。きょう朝方に発表した2017年第3四半期(2017年6−8月)の新契約価値(VONB)が前年同期比20%増とおおむね予想通りだったが、当面の材料出尽くし感から売られた。東亜銀行(
00023)、香港鉄路(
00066)など香港地場系銘柄の一角も軟調。