19日のNY株式相場はまちまち。アジアや欧州株安を受けて軟調にスタートしたが、パウエルFRB理事の次期FRB議長就任の思惑などを背景に取引終盤に買い戻された。ダウ平均は一時100米ドル超下落したが、5.44米ドル高(+0.02%)とわずかながら5日続伸し、史上最高値の更新を続けた。S&P500も0.03%高と最高値更新となったが、アップルなどのハイテク株主体のナスダック総合は0.29%安と反落した。
1987年のブラックマンデーから30周年記念日を迎えたNY市場は寄付きから売り優勢となった。ダウ平均が23000ドルに乗せるなど連騰による高値警戒感が強まるなか、カタルーニャ州独立問題を嫌気した欧州株安などが嫌気された。寄り後に発表された米9月景気先行指数が市場予想を下回る弱い結果となったこともセンチメントの悪化につながった。だた、その後、政治ニュースサイトのポリティコが、ハト派として知られるパウエルFRB理事がトランプ大統領によるFRB議長指名の有力候補と報じたことなどをきっかけに反発。ダウ平均とS&P500は取引最終盤にプラス圏を回復した。個別では決算が好感されたトラベラーズ(+2.42%)、ベライゾン(+1.15%)などが上昇しダウ平均の上昇を支援。一方、決算が嫌気されたユナイテッド・コンチネンタルが12.08%安となったほか、新型iPhoneの需要が期待ほどではないとの見方を受けてアップルが2.37%下落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 23107.47 23167.24 23052.67 23163.04 5.44 0.02
S&P500 2553.39 2562.36 2547.92 2562.10 0.84 0.03
NASDAQ 6583.70 6605.29 6558.53 6605.07 -19.15 -0.29
CME225先物 21440.00 21515.00 21210.00 21335.00 -135.00 -0.63
FT100 7542.87 7542.87 7485.42 7523.04 -19.83 -0.26
DAX 13036.28 13042.62 12911.58 12990.10 -52.93 -0.41
為替(ドル/円) 112.93 113.15 112.30 112.58 -0.36 -0.32
WTI先物 52.05 52.17 51.07 51.29 -0.75 -1.44
金(Gold)先物 1282.80 1292.80 1277.60 1290.00 7.00 0.55
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。