17日前場の香港株式市場でハンセン指数は4営業日続伸。前場終値は前日比0.18%高の28744.01ポイントだった。H株指数は0.20%高の11625.85ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で465億800万HKドル。
ハンセン指数は高寄り後、前日終値を挟んだ一進一退の小動き。米株高の流れを引き継ぎ高くスタートしたものの、前日終値が2007年12月11日以来9年10カ月ぶりの高値を更新しただけに、利益確定売りが重しとなった。ただ、28660ポイント付近で相場は底堅さをみせると、前場半ばにプラス圏へ浮上。高値警戒感から上値追いは限られた一方、世界的な株高の中で投資家のリスク志向が改善していることに加え、足元の堅調の中国経済指標、あすの共産党大会を控えた政策期待などが地合いを支え、指数は小高い水準でもみ合った。
個別では、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)が大幅に続伸したほか、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)、天然ガス関連の昆侖能源(
00135)、アジア生保のAIAグループ(
01299)が買われた。本土保険株の中国人寿保険(
02628)、中国平安保険(
02318)も堅調。半面、本土大手国有銀行の中国工商銀行(
01398)、IT大手のテンセント(
00700)が軟調に推移し、相場の足を引っ張った。前日に大幅高の香港証券取引所(
00388)は反落。株式売買にかかる取引税の廃止について、同証取の李小加最高経営責任者(CEO)は政府が安易に容認する可能性は低いとの見方を示した。不動産系コングロマリットのワーフ(
00004)、電力大手の華潤電力控股(
00836)もさえない。