12日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前日比0.24%高の28459.03ポイントだった。H株指数は0.78%高の11500.34ポイント。メインボードの売買代金は概算で906億700万HKドル。
ハンセン指数は序盤に前日終値を挟んでもみ合ったものの、前引けにかけて上げ幅を拡大。後場は堅調に推移した。11日公表された9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受け、米利上げペースが緩やかになるとの観測が浮上。同日の米株高が好感された。ただ、指数は2007年12月以来の高値圏にあるだけに利益確定売りが出やすく、心理的節目の28500ポイントを超える水準では上値の重さが目立った。中国本土の株式相場が安く引けたことも、投資家心理を冷やした。セクター別では、銀行や保険、香港系不動産が買われた半面、石油と消費財の一角が売られた。
個別銘柄では、大型金融株のAIAグループ(
01299)と中国平安保険(
02318)、中国建設銀行(
00939)が上昇し、相場をけん引した。米金利の影響が大きい香港不動産関連のワーフ(
00004)、新鴻基地産(
00016)、長江実業集団(
01113)の反発が目立つ。前日安かった空運株のキャセイ・パシフィック(
00293)も大きく買い戻された。半面、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)とペトロチャイナ(
00857)がそろって反落した。内需関連銘柄の万洲国際(
00288)、恒安国際集団(
01044)も大幅に続落した。
H株では、独ダイムラーや韓国・現代自動車と合弁事業を展開する北京汽車(
01958)が7%超の急騰。保険株の新華人寿保険(
01336)、中国人民財産保険(
02328)、中国太平洋保険(
02601)も高い。一方、空港旅客処理システムを手掛けるトラベルスカイ・テクノロジー(
00696)、中国電信集団傘下の中国通信服務(
00552)が売られた。