12日前場の香港株式市場でハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.26%高の28464.71ポイントだった。H株指数は0.79%高の11501.05ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で459億9600万HKドル。
ハンセン指数は前日終値を挟んだ一進一退の展開で始まったものの、前引けにかけて上げ幅を拡大。結局、前場の高値圏で引けた。11日公表された9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受け、米利上げペースが緩やかになるとの観測が浮上。同日の米株高が好感された。ただ、指数は2007年12月以来の高値圏にあるだけに利益確定売りが出やすく、上値は伸び悩んだ。上海総合指数が5営業日ぶりに反落して午前の取引を終えたことも、投資家心理を冷やした。
個別銘柄では、保険株のAIAグループ(
01299)と中国平安保険(
02318)、中国4大銀行の中国建設銀行(
00939)と中国工商銀行(
01398)が上昇し、相場をけん引した。旧「九倉電訊広場(ワーフT&Tスクエア)」の再開発事業を90億HKドルで売却したワーフ(
00004)が3%近い大幅高。前日安かった空運株のキャセイ・パシフィック(
00293)は大きく買い戻された。半面、内需関連銘柄の万洲国際(
00288)、恒安国際集団(
01044)、中国蒙牛乳業(
02319)がそろって大幅に続落。石油株のCNOOC(
00883)は反落した。