11日の香港市場でハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、続伸スタート。前日のNY株式市場は主要3指数がそろって反発。国際通貨基金(IMF)が世界経済成長見通しを引き上げたことが好感されたほか、朝鮮労働党創建記念日を迎えた北朝鮮に特段の動きがなかったことも安心感につながった。香港市場では相互取引を通じた本土から香港市場への資金流入期待が引き続き相場を支えている。指数は日本時間午前10時43分現在、前日比0.15%高の28534.44ポイントで推移している。
個別では、きょう香港で行われる林鄭月娥・特別行政区長官の施政方針演説を前に新世界発展(
00017)や恒基兆業地産(
00012)、新鴻基地産(
00016)といった香港不動産株が高い。自動車メーカーの長城汽車(
02333)や吉利汽車(
00175)も大きく買われている。原油高の先高感を背景にCNOOC(
00883)やペトロチャイナ(
00857)も堅調に推移している。半面、マカオカジノ株の銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)が安い。豚肉生産大手の万洲国際(
00288)、ガス関連の昆侖能源(
00135)もさえない。