4日の香港株式市場でハンセン指数は3営業日続伸。終値は前日比0.73%高の28379.18ポイントだった。H株指数は0.81%高の11397.17ポイント。メインボードの売買代金は概算で861億1600万HKドル。
ハンセン指数は高寄りで始まると、終日プラス圏で推移した。前日の米株式市場で主要3指数が過去最高値を更新した流れを引き継ぎ、序盤は一時、節目の28500ポイントを超えるなど上げ幅を広げる展開。9月末に中国人民銀行が2018年からの実質的な金融緩和を発表したことも引き続き好感されて相場を支えた。ただ、高値圏での利益確定売りが出やすいなか、さらなる上値は限られた。中盤以降は28300ポイント台後半での小動きとなった。結局、終値ベースで2015年4月28日以来、約2年5カ月ぶりの高値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、石炭価格の上昇期待から中国神華能源(
01088)が高い。前日に12%を超える上昇をみせた自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、証券会社の投資判断が上方修正されたキャセイ・パシフィック(
00293)も大きく買われた。IT大手のテンセント(
00700)、AIAグループ(
01299)や中国工商銀行(
01398)などの金融株、中国海外発展(
00688)や華潤置地(
01109)などの不動産株も上昇し、相場を押し上げた。半面、ガス関連の昆侖能源(
00135)が逆行安を演じた。大手通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)も軟調に推移した。
H株では、自動車株のBYD(
01211)や北京汽車(
01958)、不動産株の万科企業(
02202)や広州富力地産(
02777)が高い。鉄道車両メーカーの中国中車(
01766)、本土保険株の新華人寿保険(
01336)や中国太平洋保険(
02601)なども買われた。9月末に新規上場した衆安在線財産保険(
06060)は20%近い上昇となった。半面、大手通信キャリアのチャイナ・テレコム(
00728)、セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)がさえなかった。