週明け25日の香港市場は買いが先行か。前週末は下値のめどとされた20日移動平均(大引け時点で27883.46ポイント)を小幅に割り込んだだけに、割安感が強まった銘柄の物色が相場を支えそうだ。S&Pグローバルによる中国国債の格下げは投資家心理の重荷となったものの、中国共産党大会を来月に控え、当局がA株相場のテコ入れを図るとの期待は根強い。中国メディアは、指導部が金融監督当局にA株市場や国内外債市場、人民元相場の安定を確保するよう指示したと伝えている。
もっとも、買い一巡後は上値が重い展開となりそうだ。心理的節目の28000ポイントに接近する水準では天井感が意識されるだろう。トランプ米大統領と北朝鮮・金正恩委員長の挑発の応酬を受けた地政学リスクへの警戒感もくすぶる。
22日のNY市場は米アップルが売られてダウ平均が小幅に続落したものの、ナスダック総合は3日ぶりに小反発した。香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。欧州金融大手のHSBC(
00005)、中国金融大手の中国平安保険(
02318)と中国建設銀行(
00939)が香港終値を上回った半面、中国工商銀行(
01398)やチャイナ・モバイル(
00941)、長江和記実業(
00001)が下回って引けた。