21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.24%安の3357.81ポイントだった。深セン成分指数は0.83%安の11098.34ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5526億4900万元。
上海総合指数は方向感に乏しかった。序盤は安く寄り付いて始まると、3360ポイント台前半でのもみ合いを続けた後にプラス圏へ浮上。中盤にかけては香港市場との相互取引制度を通じた資金流入が相場を支えて上げ幅を広げた。ただ、高値圏での利益確定売りや、10月の大型連休を控えた流動性リスクに対する警戒感が高まるなか、買いの勢いは限られた。終盤にかけて再びマイナス圏まで下げると、結局、きょうの最安値圏で取引を終えた。
A株市場では、非鉄金属株の洛陽モリブデン(
603993)や中国北方稀土(
600111)、石炭株の陝西煤業(
601225)、産金株の紫金鉱業集団(
601899)や山東黄金鉱業(
600547)が安い。人民銀行が個人向け貸し付けの不動産投資を取り締まるとの報道を嫌気して緑地控股集団(
600606)や万科企業(
000002)が売られた。鉄鋼株の宝山鋼鉄(
600019)、航空株の中国国際航空(
601111)も軟調だった。半面、中国工商銀行(
601398)や中国平安保険(
601318)などの銀行・保険株は総じて高い。米連邦準備理事会(FRB)が20日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で10月からの保有資産の圧縮開始を決めたことが材料視されたもよう。混合所有制改革を推進中の中国聯合網絡通信(
600050)、建材株の安徽コンチセメント(
600585)も買われた。
上海B株指数は0.12%安の358.70ポイントと4日ぶりに反落、深センB株指数は0.09%高の1187.34ポイントと続伸した。