20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.27%高の3366.00ポイントだった。深セン成分指数は0.97%高の11191.13ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5417億元。
上海総合指数は続落でスタートした。3350ポイントを下回る水準で底値の堅さが意識されると前場後半に切り返し、前日に割り込んだ20日移動平均(大引け時点で3362.67ポイント)を回復。後場は終始プラス圏でもみ合ったが、10日移動平均(同3368.15ポイント)を上回る水準では上値の重さが目立った。10月の中国共産党大会開催までは当局が資本市場の安定を図るとの思惑が相場を支える一方、国慶節の大型連休を控えて資金面を懸念する声も浮上。市場全体を動かす材料に乏しい中、買いの勢いは限られた。
A株市場では、商品相場の上昇を手掛かりに西部鉱業(
601168)、洛陽モリブデン(
603993)など非鉄金属が大幅高。中国政府が自由貿易試験区で電動自動車(EV)産業に対する外資の出資規制を撤廃することを検討しているとの報道を手掛かりに、新エネルギー車・電池メーカーのBYD(
01211)は一時ストップ高。大同煤業(
601001)、陝西煤業(
601225)など石炭も堅調。半面、住宅ローン向け融資の引き締め強化を嫌気して保利房地産(
600048)など不動産の一角が安い。石油メジャーのシノペック(
600028)、保険大手の中国人寿保険(
601628)、中国太平洋保険(
601601)が売られた。
上海B株指数は0.74%高の359.12ポイントと3日続伸、深センB株指数は0.30%高の1186.31ポイント反発した。