週明け18日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前日比1.05%高の28098.25ポイントだった。H株指数は1.22%高の11203.01ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で597億6900万HKドル。
ハンセン指数は前週末の米株高の流れを引き継いで高寄りで始まると、心理的節目の28000ポイントを回復した。15日の米株式市場は主要3指数がともに史上最高値を更新。北朝鮮が15日早朝に弾道ミサイルを発射したことについては大きな売り材料とはならなかった。香港市場では前週末に米ドル相場が弱含みだったことを背景とした新興国市場への資金流入期待に加え、中国本土市場との相互取引制度を通じた資金流入の増加が上昇相場を支えている。ただ、19−20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、バランスシート縮小の発表が予想されるなか、8月30日に付けた年初来高値の28127.90ポイントに迫る水準では上値が重い。
個別では、不動産株の華潤置地(
01109)や中国海外発展(
00688)、恒基兆業地産(
00012)、新世界発展(
00017)が高い。中国建設銀行(
00939)や中国平安保険(
02318)、中信証券(
06030)などの本土金融株も総じて上昇。IT大手のテンセント(
00700)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)やBYD(
01211)、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)も大きく買われている。半面、電力・ガス関連のホンコン・チャイナガス(
00003)や昆侖能源(
00135)、中電控股(
00002)が軟調。食品・飲料関連の中国旺旺(
00151)や中国蒙牛乳業(
02319)もさえない。