週明け28日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ買い優勢で始まるか。前週末の米株市場ではダウ平均が3日ぶりに反発。米トランプ政権による景気刺激策の導入に向けた期待が高まり、買いを誘った。政権の経済政策の要となるコーン国家経済会議(NEC)委員長は25日、「来週からトランプ米大統領の日程は税制改革を中心に展開する予定だ」と語った。香港市場では上場企業の中間決算の発表がピークを迎えるなか、好業績企業への物色も引き続き相場を支える要因となろう。きょうはBYD(
01211)、中国国際コンテナ(
02039)、アンガン・スチール(
00347)などが決算を発表する予定。
もっとも買い一巡後は上値の重い展開が予想される。香港株式相場は前週末に取引時間中として2015年5月以来約2年3カ月ぶりの高値を付け、週間でも3%高と大幅続伸した後で、目先の利益を確定する売りが出やすい環境だ。
なお25日の香港株の米国預託証券(ADR)は中国IT大手のテンセント(
00700)、中国の通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)などが香港終値を上回った。半面、欧州金融大手のHSBC(
00005)、本土商業銀行大手の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)が下回って終えている。