18日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続伸。終値は前日比0.01%高の3268.72ポイントだった。深セン成分指数は前日比0.37%安の10614.08ポイントと5日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4799億400万元となった。
上海総合指数は安く寄り付き、段階的に下げ幅を縮小。後場に入って前日終値付近でもみ合う展開となり、かろうじてプラス圏で引けた。中国政府が推進する国有企業の混合所有制改革に対する期待は根強く、関連銘柄の上昇が相場を支えた。国家発展改革委員会の報道官がきょうの定例会見で、混合所有制改革の実施企業第3陣を選定したと述べ、材料視された。同報道官が香港とマカオ、広東省の都市を一体開発する計画を近く国務院に提出する見通しを示し、港湾や道路などの整備進展を見込む買いも入ったもよう。半面、指数は1週間ぶりの高値圏にあるだけに、目先の利益を確定する売りが重荷だった。前日の上昇をけん引した非鉄金属株や軍需株が下落。証券株やソフトウエア株も安い。
A株市場では、中国平安保険(
601318)など保険株が軒並み上昇した。混合所有制改革への思惑買いで中国東方航空(
600115)が続伸。中国核工業建設(
601611)も制限値幅の上限(ストップ高)まで買われた。産業パーク開発を手掛ける華夏幸福基業(
600340)、調味料メーカーの仏山市海天調味食品(
603288)も高い。不動産株の万科企業(
000002)や栄盛房地産発展(
002146)など不動産デベロッパーの上昇も目立った。午前に発表された主要70都市の7月住宅価格統計を受け、今後は当局の引き締め策が緩和されるとの見方から買われたとみられる。一方、華泰証券(
601688)や国泰君安証券(
601211)など証券株がさえない。中国アルミ(
601600)は前日大引け後発表の2017年6月中間決算で純利益が前年同期比の11倍に急増したものの、株価は4.38%下げた。
上海B株指数は0.20%高の337.54ポイントと3日続伸。深センB株指数も0.04%高の1170.89ポイントと小幅ながら続伸した。