2017-08-15 |
香港/マーケット/証券 |
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香港前引け:続伸、年内米利上げの思惑で銀行・保険株に買い
15日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.40%高の27358.09ポイントだった。H株指数は1.17%高の10832.92ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で553億2100万HKドル。
ハンセン指数は前日の欧米株高の流れを引き継いで高く寄り付き、狭いレンジでもみ合い。米連邦準備理事会(FRB)が年内の利上げを見送るとの思惑が後退し、利ざや改善や投資収益の拡大が業績を押し上げる金融株が買われ、相場を支えた。ニューヨーク連銀のダドリー総裁が14日、米経済が想定通りに推移すれば「年内に残り1回の利上げを支持する」と述べたと伝わった。ただ、北朝鮮と米国の軍事衝突への懸念が投資家心理に影を落とし、買い上がる勢いは乏しい。14日のNY市場で原油先物相場が反落したことも、関連銘柄の売り材料となっている。
個別では、中国4大商業銀行の中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)が相場の上昇を主導。保険株の中国平安保険(
02318)やAIAグループ(
01299)も買われた。米アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)と中国IT大手のテンセント(
00700)は続伸。半面、米金利の影響を受けやすい香港不動産株の長江実業地産(
01113)や恒隆地産(
00101)が売られた。中国石油メジャーのシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)はそろって下落。石炭大手の中国神華能源(
01088)も大幅に反落した。