週明け14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.90%高の3237.36ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4721億3000万元。
上海総合指数は、序盤に前週末終値を挟んでもみ合ったが、その後は段階的に上げ幅を広げる展開となった。後場入り後一段高となったが、3240ポイントに近づく場面では伸び悩んだ。前週末に大幅に3日続落し、約3週間ぶりの安値を付けた後で、短期的な自律反発を狙った買いが入りやすかった。日本時間11時過ぎに発表された小売売上高、固定資産投資、鉱工業生産など7月の主要経済指標はそろって市場予想を下振れたものの、相場への影響は限られた。
A株市場では、海通証券(
600837)や招商証券(
600999)など証券株が軒並み高となり、相場の上げをけん引。ネット接続・ITサービス事業者、鵬博士電信伝媒集団(
600804)などIT関連株や、中国鉄建(
601186)、中国交通建設(
601800)などインフラ建設株も堅調。7月の新車販売が6%増と、2カ月連続でプラス成長になったことを好感し、長城汽車(
601633)、BYD(
002594)など自動車株もしっかり。一方、金融当局が資産規模5000億元以上の銀行に対する業務監督強化を打ち出したことが嫌気され、中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)など大手銀行が総じて売られ、相場の足かせになった。このほか、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がそろって下落。深セン成分指数は前営業日比2.22%高の10519.80ポイントと大幅反発。音声技術のソフトウエア大手の科大訊飛(
002230)が値幅制限の上限(ストップ高)まで買い進まれた。
上海B株指数は1.03%高の334.93ポイント、深センB株指数は0.86%高の1170.99ポイントとともに反発した。