26日の香港株式市場でハンセン指数は3日続伸。終値は前日比0.33%高の26941.02ポイントだった。H株指数は0.45%高の10831.50ポイント。メインボードの売買代金は概算で862億9300万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、続伸して始まった。前日の米株式市場でキャタピラーなどの好決算を受けてダウ平均が4日ぶりに反発し、S&P500とナスダック総合もともに史上最高値を更新。指数は序盤に2015年6月以来、約2年1カ月ぶりに27000ポイントに乗せる場面もみられたが、高値警戒感が広がると下向きに転じて一時はマイナス圏まで下落。もっとも下値の堅さを確認すると、後場以降は小高い水準でのもみ合いが続く展開となったが、26日の米連邦公開市場委員(FOMC)による声明の発表を前に上値は限られた。
個別では、原油高を背景に中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、シノペック(
00386)がそろって上昇。中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)などの中国4大商業銀行も買われた。アジア生保のAIAグループ(
01299)も上昇相場を支えた。半面、前日反発した米アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が反落。石炭大手の中国神華能源(
01088)、カジノ株の銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)も売られた。IT大手のテンセント(
00700)も軟調に推移した。
H株では、商品先物相場の上昇を手掛かりに非鉄金属の江西銅業(
00358)、洛陽モリブデン(
03993)が高い。17年6月中間決算の増益見通しが好感された上海集優機械(
02345)も買われた。半面、原油高が嫌気されて航空大手の中国東方航空(
00670)や中国国際航空(
00753)が軟調。自動車メーカーのBYD(
01211)や長城汽車(
02333)も売られた。