25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.21%安の3243.69ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4342億7300万元。
上海総合指数は序盤に高くなる場面も見られたが勢いは弱かった。指数が足元で約3カ月半ぶりの高値圏にあることから、次第に利益確定売りに押され、中盤以降は総じてマイナス圏で推移。終盤に一時3235ポイント付近まで下げたが、同水準で底堅さが意識されると、大引けにかけて下げ幅をやや縮めた。中国共産党中央政治局は前日に開いた会議で、2017年下期の経済政策の方向を示し、地方政府の債務リスク解消への取り組み強化や金融面での乱脈を正す必要性、不動産市況の安定に向けた措置の継続を強調した。
A株市場では、中国銀河証券(
601881)、海通証券(
600837)など証券株が売られ、相場の下げを主導。中国平安保険(
601318)、中国人寿保険(
601628)など保険株の一角も安い。このほか、中国交通建設(
601800)、中国鉄建(
601186)などインフラ建設株の下げも目立った。一方、中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)など4大商業銀行が軒並み続伸し、相場を下支えした。原油相場の反発を背景に中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がそろって上昇。深セン成分指数は前日比0.49%安の10353.21ポイントと反落した。通信設備大手の中興通訊(
000063)が反落し、不動産大手の万科企業(
000002)が売られた。
上海B株指数は0.36%安の329.37ポイント、深センB株指数は0.24%安の1174.11ポイントとともに6営業日ぶりに反落した。