21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに小反落。終値は前日比0.21%安の3237.98ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4441億元。
上海総合指数はほぼ軟調に推移して取引を終えた。前日終値は4月14日以来およそ3カ月ぶりの高値だっただけに、最近上昇が目立っていた銘柄を中心に利益確定売りが優勢だった。もっとも、米ドル安を背景に海外からの資金流入に対する期待が根強いこともあって、下値は限定的。指数が小幅ながらプラス圏に浮上する場面もあった。相互取引制度を通じた香港投資家による上海株取引は前日に売り越していたが、きょうは買い越しに転じた。中国人民銀行の公開市場操作(オペ)による資金の出入りが5週ぶりに大幅な供給超過に転じたことも投資家心理を支えたもよう。セクター別では銀行や証券、金属製品が下げる半面、小売り、高速道路、資源エネルギーが上げた。
A株市場では、保険株と証券株の下落が目立つ。中国平安保険(
601318)や新華人寿保険(
601336)、東方証券(
600958)、華泰証券(
601688)などが安い。上海銀行(
601229)、招商銀行(
600036)など中堅銀行も売られた。半面、自動車メーカーの長城汽車(
601633)、広州汽車集団(
601238)が高い。酒造大手の貴州茅台酒(
600519)、建設大手の中国建築(
601668)は続伸した。深セン成分指数は前日比0.02%安の10364.82ポイントと4日ぶりに小反落。万科企業(
000002)や招商局蛇口工業区控股(
001979)などが売られた。
上海B株指数は0.09%高の329.58ポイント、深センB株指数は0.26%高の1171.98ポイントとともに4日続伸した。