吉利汽車(
00175)は20日大引け後、親会社の浙江吉利控股集団有限公司(吉利控股)および同社傘下のボルボ・カー・コーポレーションと、「Lynk&Co」ブランドの自動車製造販売事業を手掛ける合弁会社を設立する覚書を交わしたと発表した。出資比率は吉利汽車が50%、吉利控股とボルボが50%。合弁会社の登録資本金や社名は明らかにしていない。
合弁会社はLynk&Co事業の関連会社と資産を保有するグローバル持ち株会社となる。正式合意を経て、合弁会社は設立直後に凱悦汽車大部件製造(張家口)有限公司(張家口工場)と領克汽車銷售有限公司の権益100%を取得する予定。張家口工場は吉利控股の子会社で、「Lynk&Co 02」と「Lynk&Co 03」の2モデルを生産する。領克汽車銷售は吉利汽車の子会社で、Lynk&Co車の販売を統括するほか、「Lynk&Co 01」モデル完成車を浙江金剛汽車有限公司(権益の99%を吉利汽車から吉利控股へ譲渡する予定)から調達する。「Lynk&Co 01」と「Lynk&Co 02」、「Lynk&Co 03」の生産に使う技術の知的財産権も、吉利控股の子会社である寧波吉利汽車研究開発有限公司とChina-Euro Vehicle Technology AB(CEVT)から合弁会社が取得する。
張家口工場の建設は最近完了した。同工場は2017年下期に試験生産を始め、2018年初めに本格生産に入る見込み。一方、「Lynk&Co 01」生産は2017年10−12月期に始まる予定で、浙江金剛汽車がOEM(相手先ブランドによる生産)方式で供給する。「Lynk&Co 01」と「Lynk&Co 02」、「Lynk&Co 03」はCEVTを通じて吉利汽車とボルボ・カーが共同開発した小型車プラットフォーム「CMA」を採用する。
吉利汽車の株価は日本時間午前11時54分現在、前日比3.26%安の17.82HKドルで推移している。