19日の香港市場は神経質な展開か。ハンセン指数の連騰を背景とした高値警戒感に加え、18日の米株続落が嫌気され相場の重しになる半面、本土市場から香港市場への資金流入を見込んだ買いが相場を支えると予想する。前日にハイテク比率が高いナスダック総合指数が8営業日続伸しほぼ1カ月ぶり高値を付けており、香港市場でもIT・ネット関連株への買いにつながりそうだ。
香港市場ではストックコネクトを通じた本土からの資金流入が続き、先週の流入額が今年最大になるなど、足元の好地合いを支えている。一方、ハンセン指数は18日に終値ベースで2015年6月以来の高値を更新したことを受け、高値警戒感からの利益確定売りが強まる可能性がある。
なお、18日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国IT大手のテンセント(
00700)、中国の通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)、アジア生保大手のAIAグループ(
01299)などが香港終値を上回った。半面、欧州金融大手のHSBC(
00005)、本土金融大手の中国平安保険(
02318)、中国銀行(
03988)が下回って終えている。