18日の香港株式市場でハンセン指数は7営業日続伸。終値は前日比0.21%高の26524.94ポイントだった。H株指数は0.26%安の10755.28ポイント。メインボードの売買代金は概算で828億1900万HKドル。
ハンセン指数はおおむね本土市場に追随する方向感に欠く展開だった。小動きで寄り付いた後、序盤は高くなる場面もあったが、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。前週末に開かれた全国金融工作会議を受け、中国本土で金融監督・管理の一層強化や株式新規公開(IPO)の加速に伴う需給悪化などが警戒される中、軟調な本土市場につれ安した。ハンセン指数が前日まで6連騰しただけに、高値警戒感からの利益確定売りが重し。ただ、上海総合指数が後場半ば以降に持ち直すと、ハンセン指数も下げ幅を縮小。クロージング・オークション・セッション(大引け後10分間の板寄せセッション)の間に切り返し、前日に続き終値ベースで2015年6月末以来の高値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)は約7%の大幅高。同業の舜宇光学科技(
02382)が発表した2017年6月中間期の大幅増益見通しを受け、買いが波及した。時価総額上位でIT大手のテンセント(
00700)やアジア生保のAIAグループ(
01299)が堅調に推移し、相場を支えた。乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、石炭大手の中国神華能源(
01088)も高い。半面、きょうから売買単位の引き下げが適用された自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が構成銘柄で下落率1位。前日に大幅高の招商局港口(
00144)が反落したほか、本土不動産大手の華潤置地(
01109)も売られた。中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)、中国人寿保険(
02628)など本土金融株は一時相場の下落を主導したが、大引けにかけて下げ幅を縮小した。
H株では、馬鞍山鋼鉄(
00323)、江西銅業(
00358)など鉄鋼・非鉄金属銘柄や、中国交通建設(
01800)、中国中鉄(
00390)などインフラ建設株が高い。半面、自動車の広州汽車集団(
02238)、長城汽車(
02333)、本土金融株の招商銀行(
03968)、中信証券(
06030)が売られた。