週明け17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比1.43%安の3176.46ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5696億3800万元。
上海総合指数は小安く寄り付き、序盤に急落した。前週末は4月14日以来、約3カ月ぶりの高値で終えていただけに、利益確定売りが先行。これまで相場の上昇をけん引してきたセクターの値動きの鈍さが嫌気され、雄安新区や国産ソフトウエア、環境関連など産業政策の関連銘柄が売られた。中国国家統計局が午前に発表した4−6月期国内総生産(GDP)や6月主要経済指標がいずれも市場予想より強い内容だった。14−15日に開かれた全国金融工作会議を手掛かりに銀行セクターと保険セクターに買いが入り、指数を前週末終値付近に押し戻す場面もあったが、結局節目の3200ポイントを割り込み、6月28日以来の安値で終えた。
A株市場では、中国銀河証券(
601881)や東方証券(
600958)、華泰証券(
601688)など証券株の下落が目立った。酒造大手の貴州茅台酒(
600519)、建設大手の中国建築(
601668)、中国交通建設(
601800)は反落。半面、中国平安保険(
601318)など保険株が全面高。中堅銀行の中信銀行(
601998)が高い中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)も買われた。深セン成分指数は前営業日比3.57%安の10055.80ポイントと大幅に続落した。宅配大手の順豊控股(
002352)やLCD用ガラス基板メーカーの東旭光電科技(
000413)が安い。
上海B株指数は2.47%安の321.63ポイント、深センB株指数は1.98%安の1143.60ポイントとともに3営業日ぶりに反落した。