14日の香港株式市場でハンセン指数は小幅ながら5日続伸。終値は前日比0.16%高の26389.23ポイントだった。H株指数は0.47%高の10728.07ポイント。メインボードの売買代金は概算で775億3300万HKドル。
ハンセン指数は方向感に乏しかった。米国の利上げペースが緩やかになるとの見方が広がる中、前日の米ダウ平均が史上最高値を更新した流れを受けて高寄りでスタートしたものの、その後は終始、前日終値を挟んだ狭いレンジでのもみ合いが続いた。ハンセン指数が前日にほぼ2年1カ月ぶりの高値を付け、ここ4日間の上げ幅が1000ポイントを超えたことから目先の利益をいったん確定する売りが出やすい状況だった。週末要因や来週初めに予定されている中国4−6月期GDPなどの発表を控えていることも上値を重くした。
ハンセン指数構成銘柄では、本土不動産株の中国海外発展(
00688)と華潤置地(
01109)が大幅高となった。生保大手の中国平安保険(
02318)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)も続伸。前場に下げていたIT大手のテンセント(
00700)は後場に入って上昇に転じた。半面、米アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)は大幅安。アジア生保のAIAグループ(
01299)、カジノ株の銀河娯楽(
00027)が反落。中国人寿保険(
02628)もさえなかった。
H株では非鉄金属株の洛陽モリブデン(
03993)、中国アルミ(
02600)の上げが目立った。17年6月中間決算の大幅増益を発表したアンガン・スチール(
00347)も上昇。前場で大幅上昇した不動産大手の万科企業(
02202)は後場に取引を停止。シンガポール物流大手GLPの共同買収が伝わった。半面、前日に大幅高のウェイチャイ・パワー(
02338)は反落。証券株の中信証券(
06030)、中国銀河証券(
06881)も売られた。