27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.18%高の3191.20ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3829億5600万元。
上海総合指数は前日に約2カ月ぶり高値を付けた後で、利益確定の売りに押される場面が目立った。金融当局が3営業日連続で公開市場操作(オペ)を見送ったことも投資家センチメントを冷やした。後場には一時3170ポイント付近まで下げ幅を広げたが、同水準付近で下値の堅さを確認すると上向きに転じ、大引けにかけてプラス圏に浮上。結局、前日に付けた約2カ月ぶり高値を更新して終えた。
A株市場では、中国太平洋保険(
601601)、中国平安保険(
601318)など売られていた保険株の一角が終盤に買い戻され、相場の上昇をけん引。民生銀行(
600016)、中信銀行(
601998)など中堅銀行が買われたほか、中国鉄建(
601186)、中国中鉄(
601390)などインフラ建設株もしっかり。長城汽車(
601633)、上海汽車集団(
600104)が続伸。一方、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がそろって続落。中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)など大手銀の一角が売られ、相場の重しになった。深セン成分指数は0.02%安の10535.36ポイント。前日ストップ高を付けた不動産大手の万科企業が大幅下落した。
上海B株指数は0.24%高の327.09ポイントと続伸、深センB株指数は0.02%安の1144.35ポイントと5営業日ぶりに小反落した。