週明け26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前営業日比0.87%高の3185.44ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4392億9400万元。
上海総合指数は安寄り直後に切り返すと一気に3180ポイントまで上昇。買い一巡後は同水準を挟み、3175−3185ポイント付近の狭い範囲でのもみ合いとなった。後場にやや上げ幅を広げると、結局、指数は4月18日以来、約2カ月ぶりの高値で終えた。前週に新興国市場指数へのA株222銘柄の採用を決定した米MSCIの幹部が追加採用の可能性に言及したことを受け、中国株の組み入れが中長期的に増えるとの期待が高まり、幅広い銘柄に買いが広がった。
A株市場では、海通証券(
600837)や中信証券(
600030)など証券株が軒並み買われ相場の上昇をけん引。不動産株も堅調。支配権争い一段落への期待から不動産大手の万科企業(
000002)がストップ高を付け、保利房地産集団(
600048)がつれ高した。上海汽車集団(
600104)や長城汽車(
601633)など自動車株も総じて上げた。一方、中国人寿保険(
601628)、新華人寿保険(
601336)、中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)など大手金融株の一角が売られ、相場の足かせになった。このほか、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がそろって下落した。深セン成分指数は1.65%高の10537.59ポイント。不動産大手の万科企業が買いを集めたほか、宜賓五糧液(
000858)など酒造大手が買われた。
上海B株指数は1.01%高の326.31ポイント3営業日ぶり反発、深センB株指数は1.10%高の1144.59ポイントと4営業日続伸した。