23日の香港株式市場でハンセン指数は小幅ながら4日続落。終値は前日比0.02%安の25670.05ポイントだった。H株指数は0.26%高の10430.04ポイント。メインボードの売買代金は概算で658億500万HKドル。
ハンセン指数は方向感に乏しい展開だった。反発して寄り付いたが、その後は前日終値付近でのもみ合いが続いた。相場が前日まで3日続落した後だけに、自律反発を狙ったが買いが入り、一定の支えとなった。一方、相場全体では積極的な材料に欠ける上、中国当局が海外での事業買収を進めてきた民営複合企業の融資リスク検査を命じたとの情報が引き続き重し。週末要因も加わり、後場はおおむね前日終値を挟んだ狭いレンジで推移した。
ハンセン指数構成銘柄では、前日に高かった衛生用品の恒安国際集団(
01044)に利益確定売りが出たほか、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)が売られた。半面、ガス関連の昆侖能源(
00135)が高い。親会社の混合所有制改革で中国IT大手のテンセント(
00700)やアリババ・グループ(BABA) が出資するとの報道を手掛かりに、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)が一時5%高まで買い進まれたが、親会社側が報道を否定したと伝わると上げ幅を縮小した。
H株では、自動車メーカーの東風汽車集団(
00489)が続落したほか、鉄鋼大手の馬鞍山鋼鉄(
00323)、グリーンエネルギーの新天緑色能源(
00956)、港湾運営の秦皇島港(
03369)が安い。半面、取締役会の改選を30日に控える不動産大手の万科企業(
02202)が高い。民営複合企業の復星国際(
00656)傘下の上海復星医薬(
02196)が反発。前日の株価急落を受けて声明で「未開示情報はない」とした。